【2025年】京大国語の傾向・対策・勉強法を京大卒が徹底解説【文理各対応】

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こんにちは! 普段は教育系の企業で働きながら、京大国語・共通テストの解説を書いたり、ことば・教育に関するコラムを書いたりしているジョンと申します(最近コラムあんまり書けてないけど……)。

京都大学文学部を卒業→京都大学文学研究科を修了し、高校国語の教員免許を持っています。教員として働いているわけではないのですが、国語に関してはかなりがんばっている方の人間です。

今回は、私がやはり特に愛着を持っている京都大学の国語に関して、傾向と対策、勉強法に関して、とことん書きたいと思います。京大の国語はいいぞ。おもろいぞ。一緒に食らいついていきましょう!

このような人のための記事です

  • 京都大学を志望していて、国語の試験の解答戦略や勉強法を掴みたい高校3年生の皆さん
  • 京都大学の志望を考えていて、これからの勉強法を考えていきたい高校1・2年生の皆さん
  • セクションを分けており、文系・理系ともに本記事で解決できます

本記事は、以下のような構成を取ります。

  • まず、京都大学の国語がどのような大問構成を取り、どのように解答するのが良いのかを解説します
  • 次に、「記述」「現代文」「古文」という単位で、大きな傾向と対策について考えます
  • 最後に、実際におすすめの勉強法について具体的にご提案します

始める前に1点ご留意ですが、私自身は特色入試(総合型選抜)で京大文学部に合格しているので、国語の個別試験本番を受けたわけではありません(共テ=当時センター試験は受けてます)。ただ、特色で落ちたら普通に一般で受ける予定だったので対策はしていましたし、何より大人になってからアホほど京大国語の解説を書いています。とりあえず読んだってください!笑

京大の「特色入試」に興味がある人はこちらの記事もよかったらどうぞ!

それでは本題に入ります。対戦よろしくお願いします!

目次

京都大学の国語の大問構成と解答戦略

京都大学の国語は大問一~大問五の五問構成です。ただし、五問すべてに解答する必要はありません。
文系は「一・二・三」の三問、理系は「一(一部設問を除く)・四・五」の三問に解答します。

試験時間は文系が120分(2時間)、理系が90分(1時間半)です。そのため、文系が解答する大問の方が読解・記述量が多く、理系のみが解答する大問四・五は本文の長さも記述量もコンパクトです。

それでは、文系→理系の順に解答戦略を解説していきますので、理系の皆さんは少しジャンプ

文系国語の解答戦略

文系の皆さんにとって、国語は英語とともに「点を落とし過ぎるとえらいこっちゃ」な科目になります。同じく文系で受験するライバルは往々にして(理系に比べると)国語や英語ができる人が多いからですね。

特に私が入学・卒業した文学部では、個別試験における国語や英語の配点が150点である一方、数学の配点は100点に圧縮されます(私は数学がとてつもなくできない人間だったのでよかったのですが……)。何はともあれ、文系の皆さんにとって国語は、受験において重要な一角を担っていると言えます。

大問構成

概ね、以下のような構成を取ることが多いです。

大問一:現代文(評論文寄りの文章であることが多いが、随想的性格を帯びることも多い)
大問二:現代文(随想文寄りの文章であることが多く、年によっては近代文語文が出ることもある)
大問三:古典(ほぼ古文だが、年によっては本文や設問中に部分的な漢文が含まれることもある)

「近代文語文はもう出ないのではないか」とも言われた時期もありましたが、2020年度や2024年度の大問二で出題されていますので、引き続き最低限スムーズに読める必要はありそうです。

また、長らく「東大は漢文が出るが、京大は漢文が出ない」と言われてきましたが、2023年の大問三などでは本文の一部に漢詩が組み込まれるなど、部分的には漢文・漢詩の読解力も必要になっています。まあ~共通テストでしっかり点が取れるようになっていれば大丈夫だと思いますが、漢文が出てきてもびっくりしないというのは大事かと思います。笑

コラム:そもそも「現代文」ってなんやねん
一般的に、現代文とは「明治時代以降に書かれた文章」を指します。明治の前は江戸ですが、江戸時代の文章は「古文」と扱われることがほとんどです。でも、江戸→明治になって、いきなり人々が書く文章が現代的になったわけではありません。江戸時代後期の文章は現代語(口語)に近くなっていくし、(特に言文一致活動が進展する前の)明治時代初期の文章は古語に近い雰囲気を持っています。
近代文語文は、そんな明治時代の文章からの出題です。でも明治時代以降の文章なので、定義上は「現代文」になります。歴史的仮名遣いが用いられるなど形式上は古語に見えますが、文法などはほとんどが現代文になっていますので、京大の対策上は「歴史的仮名遣いをスムーズに読めるようになっておく」ことが大切です。

なお、「随想」がどういう文章かわからないという方は、理系向けのコラムの箇所も見てみてください!

解答戦略

あくまで目安であり、各大問の記述量によりますが、下記のような時間配分・解答順がおすすめです!

① 大問三(古典):30分~35分程度
② 大問一(現代文):45分~50分程度
③ 大問二(現代文):40分程度

なぜ古典が最初かと言いますと、古文の方が「わからんかったらわからんでしゃーない」ことが多く、現代文の方が時間をかけて食らいつく甲斐があることが多いからです。
古文、特に和歌の解釈などは、文脈を取り違えてしまうと限られた時間の中で軌道修正をすることが難しく、「時間をかけて何回も読んで考えれば適切な解釈に戻ってこれるものではない」という点を念頭に置いておきましょう。

もちろん古文も一度通読して理解しきれる難易度ではないことが多いですので、時間内で何度も読んで戻ってを繰り返しながら解答を組んでいきます。ただ、古文は本文の解釈難易度によって大問全体の難易度が大きく左右されますので、「自分ができなければみんなできていないだろう」と思うことで次に進みやすいため、時間をかけすぎずに、かつ最初に取り組む大問としておすすめというわけです。

細かいところを見ていくと、大問一のうち「理系の人が答えなくてよい設問」(文系設問)は往々にして難易度が高くなります。しかしながら、「これは文系のやつらには頑張ってほしい設問だ」という京都大学からのメッセージですので、よっぽどのことがない限りは白紙での提出は避けたいものです。
文系設問は多くの場合記述量が多めで、抽象的・観念的もしくは筆者の感覚的な内容に関して説明が必要なことも多いため、自身の解釈を部分的にでも記述できれば、少しでも部分点がもらえる可能性もあります。本番や模試での時間配分によっては「いったん飛ばす」や「白紙で諦める」も悪くない選択ですが、少なくとも過去問演習の際には腰を据えて取り組みたい設問であることは確かです。

文系国語の解答戦略まとめ
① 現代文は随想的文章の対策が主となる。近代文語文も出題されるかもなので注意!
② 古典には、漢文が部分的に含まれることもある。びっくりしないように!
「三(古典)→ 一(現文)→ 二(現文)」の順で解答することがおすすめ。

次項は理系の解答戦略なので、文系の皆さんは「傾向と対策」まで少しジャンプ

理系国語の解答戦略

理系の皆さんにとっては、国語は比較的優先度が高くない教科であることが多いかと思います。それ自体は間違いではないと思いますし、国語は「最低限の得点を取っておき、ビハインドにならないようにする」教科であると考えた方がよいかと思います。数学や理科で差がつくと思いますし、次点で英語です。国語は後からやってくる。笑

よって、国語の試験の温度感としては「最も重要な記述内容(部分点)を確保し、付随する内容も取れたら取る」という感じかと思います。ただ、さすがに国語の点数がめちゃくちゃ低いとキツイです。対策も、本番も、コスパ・タイパ良くを意識していきましょう(この記事はその役に立つと思います)。

大問構成

概ね、以下のような構成を取ることが多いです。

大問一:現代文(評論文寄りの文章であることが多いが、随想的性格を帯びることも多い)
大問四:現代文(随想文寄りの文章が出題される年もある)
大問五:古典(古文のみ。文系のように漢文を部分的に含むことはほぼない)

大問一は文系と共通の文章です。だからと言ってとても難しいというわけではなく、年によっては大問一よりも大問四の方が難易度が高い印象を持つ年もあります。大問一において、理系が解答しなくてよい設問(文系設問)が含まれていることがほとんどですが、どちらかというと本文自体の難易度よりは、大抵の場合はこの文系設問が難しいことで難易度のバランスが取られています。

コラム:さっきから「随想」ってなんじゃらほい
「随想」は「随筆(エッセイ)」とほぼ一緒かと思いますが、「筆者の個人的体験や思想をもとに、筆者の感情・考え方を表現した文章」という感じに説明できる気がします。随想の読解においては、評論文的読解(筆者の考え・主張の理解)と小説的読解(筆者の感情の理解)の両方が含まれ、それらを自分の言葉で説明する表現力が求められます。
そもそも、「評論」「随想」「小説」といった文章のジャンルは、概ねの区切りはもちろんありますが、明瞭に区分できるものでもありません。「随想的要素も含まれるけど大体評論文」や「随想の破片が含まれる小説(小説の一部に筆者の要素が混じる)」などもあるかと思います。あまり文章のジャンルに囚われすぎず、目の前の文章に当たっていくことが大事かもしれません!

解答戦略

あくまで目安であり、各大問の記述量によりますが、下記のような時間配分・解答順がおすすめです!

大問五(古典):20分~25分程度
② 大問一(現代文):35分~40分程度
③ 大問四(現代文):30分程度

なぜ古典が最初かと言いますと、古文の方が「わからんかったらわからんでしゃーない」ことが多く、現代文の方が時間をかけて食らいつく甲斐があることが多いからです。
古文、特に和歌の解釈などは、文脈を取り違えてしまうと限られた時間の中で軌道修正をすることが難しく、「時間をかけて何回も読んで考えれば適切な解釈に戻ってこれるものではない」という点を念頭に置いておきましょう。

文系古文に比べると、理系古文は本文も短く読みやすい文章ですが、理系の皆さんにとって一度通読して理解しきれる難易度ではない場合も多く、時間内に何度も読んで戻ってを繰り返しながら解答を組んでいきます。ただ、古文は本文の解釈難易度によって大問全体の難易度が大きく左右されますので、「自分ができなければみんなできていないだろう」と思うことで次に進みやすいため、時間をかけすぎずに、かつ最初に取り組む大問としておすすめですというわけです。

上述した通り、理系のみが取り組む大問四はとても難易度が高い年もあります。随想の色が強く、筆者の感情・感覚的な内容の説明が求められる場合、評論的な説明ではなく小説的な理解が必要になります(2022年度・2023年度の大問四など)。これも京大から理系の皆さんへのメッセージなのでしょうか……笑 大問四で本番にそんな文章が出題された場合、「やれるところまでやる」という姿勢で大丈夫かと思います。ただ、だからと言って事前に過去問に取り組む際に飛ばしたりはしないでくださいね! ちゃんと取り組み、赤本や本サイトの解答例と比べて考えるという経験は、少しでも点を重ねるために大切です。

理系国語の解答戦略まとめ
① 現代文は評論文~随想的文章が主となる。大問一は文系と課題文が共通でも、難しいとは限らない!
② 一方で、文系より難しいかもしれない随想文が大問四で出ることもある。これは無理をしすぎない。
「五(古典)→ 一(現文)→ 四(現文)」の順で解答することがおすすめ。

傾向と対策

ここからは、全体的な設問形式に沿って、傾向と対策を見てまいります。一部は文系のみの要素もありますが、大部分は「記述」と「本文読解」に関する内容なので、文系・理系共通とさせていただきます。

記述問題

京大の国語を考えるうえで避けて通れないのが「記述」です。というよりは記述問題しかないからね。仕方ないね。

傾向

ほぼすべての設問が、「縦14cm×横1cmの枠」で「2行~5行」での解答となります。2行なら短め、4行なら長め。5行の設問は時々しか出ません。
想定されている記述量は、この枠内に自然な文字サイズで記述すれば概ね枠の8割以上が埋まる分量です。詰め詰めに書いて内容を増やしたからと言って、得点が上がるわけではありません(もちろんそのように採点官に確認したわけではないのですが、普通に考えて模範解答はそのように設定されると思いますし、一般的に判読が困難な答案は高得点を得づらくなります)。

京大の記述問題は万能なセオリーと言えるようなものはありませんが、一般的な記述問題のテクニックが通用しないわけでもありません。傍線部や、傍線部が含まれる一文に指示語があれば、その指示語の内容を明らかにすることは必須でしょうし、前後の接続語(逆接や因果など)を意識して内容を整理することも大切です。
でも、それだけで解けるほど甘いわけでもありません。本文の各部分で何が述べられているのかを理解し、それを自分の言葉で吐き出す必要があります。本文のツギハギでは高得点を望みづらいことも確かです。

対策

対策としては、実際に縦14cm×横1cmの枠に解答を書いてみることが何よりです。特に理系の皆さん、国語にそんなに時間・労力をかけられないからと言って、本文を読んで頭の中でなんとなく考えてみて、そのあとで赤本の解答例を見て「なるほど~」と言っていませんか?(それで本番を闘えれば苦労しません……笑)

文系・理系それぞれに課されている大問・設問は、少なくとも対象となる皆さんに対して、「京大を目指すのであれば、このくらいの読解・表現にはチャレンジしてみてほしい」というメッセージです。「読める(理解できる)」ことと「書ける(表現できる)」ことの間には大きな差があります。もちろん京大の問題は理解するのも難しいとは思いますが、それなら表現することはなおさらです(「況や~をや」)。練習の時点で書かんでどうする! とりあえず一回書いてみてください! 話はそこからや!笑

そのうえで、記述してみることと同じくらいの時間・労力をかけて、自分が書いてみた解答例と赤本の解答例・本サイトの解答例などと比較して、記述の妥当性を高める検討を行ってください。実際、書いただけでは正答に近づく力は高まっていません(だって間違ってるかもしれないし)。
京大の公式模範解答は公開されているわけではないので、各社の解答例を複数見たり、解説を読んだりして、「結局どんな感じに書くのが良いのか」「なぜそんな感じに書くのが良いのか」を考えてください。これを考えることで、次に京大の国語を解くときに「良さそうな解答」を書くことができる可能性が高まります。自分ではそんなにわからないかもしれないけれど、確実に少しずつ高まります。その集大成に「試験本番」を持ってくるのが、記述問題の対策の大きな流れです。

現代文

傾向

上述の通り、現代文は随想的性格を帯びた文章が多く出題されます。とはいえ、理系の皆さん向けのコラムで触れたように、各文章の種別の境界は明瞭なものではありません。あんまり「随想・随筆」に範囲を限定せず、様々な文章に対応できることが大事です。

その中でも、現代文は年によって「本文の難しさ」と「設問の難しさ」の幅が大きくなってきます。「ガチで何言ってるかわからん」という本文が出題されることもあれば、「思ったより普通に読みやすい」文章が出ることもあります。でも後者の場合、設問がなんやかんやで難しいことが多いです(2024年度の大問一など)。

また、基本的には傍線部と、その前後の傍線部に挟まれた範囲の本文で解答を作っていくことが多いです(各傍線部の「守備範囲」の考え方)。ただ、その限りではない(別の傍線部を飛び越えて解答根拠を引っ張ってくる)設問もありますので、絶対ではない……。

また、年によっては最後の方の傍線部で、「本文全体を踏まえて」系の設問が出題されます。ただ個人的な感覚になりますが、そのような設問の場合、「本文全体を要約する」といったような意識ではなく、「傍線部や設問に関連しそうな、本文の前の方も併せて解答根拠として解答に含める」という意識の方が良い場合が多い気がします。

対策

まずは随想的文章の読解経験を積んでいきましょう。ただ、随想的文章は教科書に掲載が多いわけではなく、授業で取り扱う回数も多くないので、自身で補完していくことが大切です。
補完の仕方としては過去問が筆頭ですが、過去問に手がつかない場合は市販の問題集などでもよろしいかと思います(おすすめの問題集も後述します!)。

一方で、京大の出題は随想に限らず、評論的文章も多く出題されます。ですので、「難しい文章を読む」「記述問題に取り組む」という経験は、間違いなく全て京大対策の経験値になります。文章ジャンルに明瞭な区切りはありません。学校の授業も無駄ではないし、いつどこで取り組む読解演習も無駄ではありません。そのつもりで身を入れて取り組むこと、そして記述解答の採点(検討)を行うことが何より大切です。

また、文系の皆さんはぜひ、ぜひ理系大問にも取り組んでください。文系大問よりはライトな感じですが、非常に難易度が高い年もありますので、理系大問である大問四の演習は、大問一や大問二の格好の対策演習となります。

古典

傾向

理系の課題文の方が比較的文章量が少なく、読解難易度も低いですが、和歌を含む文章は文理を問わず出題されます。そのため、和歌の技法(掛詞、枕詞など)への対応や、標準的な文法事項への対応は必須となります

設問としては、「言葉を補って現代語訳せよ」と「~とはどういうことか、説明せよ」の二種類に大きく分かれます。前者は現代語訳なので、例えば登場人物のセリフの中に傍線部が引かれている場合、「私」などはそのまま訳します(英語で言う直接話法みたいな感じ)。一方で後者は、解答者である我々の視点で説明しますので、傍線部に含まれる「私」などは登場人物の固有名に置き換えます(間接話法みたいな感じ)。そのほか、聞かれ方によって解答の仕方が微妙に異なりますが、その辺は過去問で理解していきましょう。

ただ結局のところ、文系・理系それぞれにとって歯ごたえのある難易度の課題文となりますので、まず読めることが大事です。共通テストレベルの古文が誤解なくしっかりと解釈できれば一定の水準と言えますので、共通テストの対策と合わせて、文法事項と解釈の対応を身に着けていきましょう。

対策

授業でも、演習でも、本文解釈ができなかったところは傍線を引いておき、その箇所の解釈を参考にしながら必ず品詞分解をして、含まれる語や助動詞などの意味を明瞭にし、「その合計がこのような解釈(現代語訳)になるのだな」と納得できるようにしてください(わかんなかったら先生に聞こう)。これは「古文原文⇔逐語訳⇔解釈」というプロセスを行ったり来たりする経験です。

逐語訳ができることが、解釈ができることにつながります。そして解釈ができることが、記述問題に答えられることにつながります。読めないと始まらないので、細かいところを妥協せず、「なぜそのような現代語訳・解釈になるのか」に納得することにこだわっていただきたいです!

ここまでのまとめ

傾向と対策のまとめ
① 記述は避けては通れない。ちゃんと書こう!
② 現代文は随想的文章が主流。でもどんな授業・演習でも経験値にはなるよ。
③ 古文はやや難しい本文や和歌。文法事項を土台にして逐語訳できないと始まらない

具体的な勉強法

ほいでは、ここからは文系・理系それぞれに関して、具体的な勉強法に関してご提案します。時系列(1・2年/3年夏まで/3年秋以降)にするのがわかりよい気がしたのでそうしますが、ご自分の該当する箇所を読んでいただければと思います。

(再掲)以下、本記事のリンクには広告が含まれています
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まずは文系なので、理系の方は少しジャンプ

文系の皆さん

上述の通り、文系の皆さんにとって国語は捨て置けない対策教科となります。文系なのに国語を捨てると多分大変なことになります(みんなある程度国語ができるのがデフォなのですから)。
ただ、国語の力は一朝一夕に伸びるわけでもありませんので、そのあたりは「読む・考える・表現する(書く・話す)」の経験量を意識的に増やしていく必要があります。

1・2年生

まずは授業を大切にしてください「え~」って思われるかもしれませんが、文章を読む経験、文章を読んで考える経験、古典文法に習熟するための経験が何より大切です。
これらの経験が足りていないと、ぐらぐらの足場で京大の国語と対戦することになってしまいます。(もしかすると偶然行けるかもしれないけれど)様々な文章に対応できる状態とは言えません。どんな文章が出るかわからない受験ですので、「実力をつけて様々な文章・問題に対応できる確率を上げておく」ことはめちゃ大事です。

一方で、国語の先生と反りが合わないとか、もっと自分で力をつけておきたいという場合は、自分で問題集を解いて記述の経験を積んでみたり、仲の良い友達と授業・問題集に関して議論してみたりするのもよいかと思います。

私自身、低学年の頃は授業主軸の国語生活を送っていましたので、あんまり追加の問題集は使っていなかったのですが、大学生~大学院生の頃に働いていた塾で高校生に国語の指導をする際は、「上級現代文」という問題集を一緒に進め、解説しながら「どう考える・書く・選ぶのが妥当か」という議論をしていました。付属の本文・設問解説も丁寧なのと、基本的なハウツーも含まれているので、低学年の間に週1題などゆっくり進めていくのもよいかもしれません!

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ただ、一人で(独学で)進めていると、どうしても楽しさや考えの幅に限界があります。その際には「ほかの人と話す」ということを求めるのが良いかと思います。
「話す」ということは、書くよりは手軽ですが、「考える」経験をすごいスピードでくるくる回して積むことができるので、私としては結構好きなものです。高校生の頃は(国語に限らずいろんな教科の)先生とたくさん話していました。ただまあ、学校の先生との合う合わないはあるかと思いますので、学校で一緒に議論ができる友達を作っていったり、ご家庭で許される範囲で塾を使うなども選択肢かと思います。

とはいえ、「国語ができる人と国語に関して議論する」というのは、思考力や表現力を伸ばすうえでは大変大事なのではないかと思っています。国語ができる人はどのように考えているのかだけでなく、文章の中身やそれに付随する知識、また自分の考え方について考えを交流することで、国語ができるようになっていくだけでなく、知識や考え方全体が広がっていきます。本サイトも話すような気持ちで書いているのでその一助となれればうれしいですが、国語の先生や国語ができる友達とリアルタイムで議論ができるのが一番です。

どちらにせよ、低学年の間は基盤となる国語力の育成の時期です。授業をはじめとして、少し難しい文章を「読む」、記述を「書く」、ほかの人と「話す」経験を、意識的にたくさん積み、国語ができそうな感じがする感覚を育てていきましょう!

古文の話があまりできていなかったのですが、文系の皆さんなら古典文法には当然に習熟していってください
活用を覚えましょう。助動詞を覚えましょう。授業で扱う古文はすべて品詞分解をしましょう。そのうえで逐語訳をしましょう。品詞分解ができないところは先生に聞きましょう。これを低学年のうちからやっているだけで、相当古文ができる人になれます。その先に共テがありますし、京大の古文もあります。
京大の文系古文は読めることが前提です。そのうえでいろんなことを考えたり、自分の言葉で表現できなければなりません。厳しいようですが、文法的に適切に読めなければお話にならないのです。

低学年のうちに古文の力をつけたい場合、学校で使っている文法書を使い込むのが一番大事なのですが、追加で問題集などに取り組むやる気がある場合、「古文POLARIS」などがおすすめです。文法事項のサポートも豊富です。

留意いただきたいのは、これらの問題集を使う場合も、手元には学校の文法書を開いておくことです。解説を読むときは必ず当該の文法事項のページを開いてほしいです。まずは品詞分解ができること、逐語訳をベースとした解釈ができることが何より大事です。受験が終わるまで、学校の文法書をとことん使い倒しましょう

3年生の夏まで

高3になり、京大を受験する意思が変わっていないのであれば、4月~6月の間に何かしらの国語的補強を行いましょう。例年、6月になれば最新の赤本が発刊されますが、その手前ということです。
上述した「上級現代文」にチャレンジしてみることや、国語の定期テストでめちゃくちゃいい点を取ること、模試の復習を念入りにすることなど、いろいろ可能性はあります。とりあえず、ほかの人より「国語チョットデキル」状態にはしておきたいですね!

また、国語の得点を伸ばしたいという意識がある場合、「世界一分かりやすい」シリーズに取り組んでみるのも手だと思います。私は比較的国語ができたので国語はやっていなかったのですが、同シリーズの「京大の英語」「京大の文系数学」にはお世話になっていました。これも赤本前のステップとしては良いかと思います。「世界一わかりやすい」とかいう謳い文句はそんなに好かん高校生でしたが、背に腹は代えられんと思いまして……笑

さて、6月になって最新の赤本が発刊されたのであれば、収録されている「一番古いもの」か「最新から1年古いもの」で、どちらか好きな方を時間無制限で解いてみるのをおすすめします。こうすることで「こんなことをしなければならないのか」ということがわかります。どひゃ~って感じですね! その際には当サイトの解説もぜひ読んでみてください。きっと皆さんの考えを進める一助となれるはずです。

過去問を1年分やってみた結果、国語が得意などで、「意外といけるかも?」という印象を持った方は(それが勘違いでなければ)、国語の基盤がしっかりしていて、なおかつ難しい文章にも耐性がついてきている方だと思います。
国語でめちゃ得点を取りたいというわけでなければ、赤本に収録されている7年分で演習量が十分な場合も多いです。え、国語でめちゃ点が取りたい? 国語がめちゃ楽しい? そんなあなたに限っては「京大の国語」シリーズもご検討ください。

私は持っていましたが、さすがに受験までに全部できませんでした……。本サイトの解説も、この25か年をカバーできているわけでは(まだ)到底ありません。でも解説を書けるように、私も先日買いました。がんばって収録年を増やしていきたい気持ちはあるんだ……。
「京大の国語」シリーズは、なかなか取り組み切ることも難しいと思います。ただ、古い過去問は雑に(例えば時間制限を気にせず)取り組んでもよいでしょうし、読み物として本文と答えを理解するだけでも多少は力になります(ちゃんと書いてみるのが一番ですが)。時期や他の教科とのバランスを見て、取り組み方を変えていきたいですね。本サイトの解説年度が充実すれば、「赤本と本サイトの解説を読んで、(自分で言うなですが)国語ができる人の理解する」という勉強法のパワーが上がる気がしたので、私もがんばります。

3年生の秋以降

共通テストの対策をがんばらないといけなくなる11月~12月が来るまでは、上述した各問題集を週に1題~2週に1題ほど進めていくのが良いかと思います。(これは国語に限らず)「世界一分かりやすい」シリーズなどの京大特化の問題集をやっている場合は、共テ対策が本格化する前に1周は済ませておきましょう。
ただ、国語は1問にかかる時間が大きく、取り掛かるまでの精神的コストも大きい(腰が重い)ので「余裕があったらやろう」と思っていては全然進みません(経験アリ)。そのため、例えば「土曜日の午前に1問やる」「隔週の日曜日の午前にやる」など、概ねのルールを決めておいた方が良いかと思います。

共通テストの対策が本格化したら、正直なところ共通テストの対策にある程度集中した方がいいかもしれません。共テでいい点が取れるというのは、基本的な現代文~古典の読解力をつけられているということです。それは京大の国語でも必ず役に立ちますので、共テ対策は怠らないようにしましょう。
「例えば文学部の配点だったら共テの国語は50点で個別試験の国語は150点じゃないですか、二次試験の対策した方がコスパよくないですか?」という声が聞こえてきそうですね。共テができないで京大の国語ができるかいな(できません)。国語力ってそんなに簡単に切り分けられるものではございません。
特に京大の国語ともなれば、さまざまな文章を読めること、考えられること、表現できることが必要です。共テの問題は(特に本試験の問題は)よくできとる。たくさん演習して、「どうしてそうなるのか」をたくさん考えてください。本サイトの解説も、最近の共テはほぼすべて網羅しておりますので、私の考え方もその一助となればと思います。

ただし、他の教科とのバランスは各位考えてください。苦手、得意、志望学部によってどの科目に力を入れるかは変わるかと思います。私は数学が壊滅的にできなかったので、数学で大コケしないようにやや厚めにやりつつ、とはいえ数学で高得点を取るのは難しいと思っていたので、英国社理でバランスを取ろうとしていました。
その結果、数Ⅱ・Bは48点/100点とほぼ大コケ、国語は189点/200点だったのですが、英語は筆記・リス計245点/250点、日本史100点/100点、理科基礎97点/100点など、他の科目に助けられました。国語のサイト運営者なのに国語の得点率が比較的低いって? う~ん。でも国語が一番好きなんです信じてください!

共テを終えたら、ガチのマジで過去問+京大特化の問題集の2週目以降などに取り組んでいきましょう。量をやることも大事なのですが、特に国語は「その1題をやったことで、どのような新しい発見があったか」は自分の中で言葉にしながら進めていった方が良いかと思います。例えば、時間を計って取り組んだ後に、自分の解答を再検討する際に、「なぜこのような解答の方が妥当か」が理解できれば、それを書き込んでおくなどです。自分の解答を再検討するために有効な方法は以下の通りです。

  • 自分の解答と赤本の解答を比較し、赤本の解答に入っていて自分の解答に入っていない要素は何かを明らかにしたうえで、該当する内容が本文のどの箇所にあるか探し、本文の論理展開上、その内容が解答に含まれていた方がいいのかを考える
  • 自分の解答と赤本の解答、旺文社や各予備校の解答、本サイトの解答などを相互に比較し、どのような要素が最も大事なのかを考える
  • (学校がOKの場合)国語の先生に添削してもらい、添削内容について先生と議論する

このように検討を深めるプロセスを、赤本に収録の7か年分できていれば、対策としては十分かと思います。2周目以降をやる必要があるかと言えば、国語に関してはあまり優先度が高くないかもしれません。国語は初見の体験が大事なので、2周目は演習の質が異なるためです。
とはいえもちろん意味がないわけではなく、特に記述量が四~五行になる設問だけを、もう一度時間を計らずにやってみるなどはおすすめです。記述量が二行~三行の設問は解答の核が絞られることが多いので再トライしても新しい発見が大きくないかもしれないのですが、記述が多い設問は内容のブレが出てくるので、再度取り組んでみるのもいいかもという感じです。

京大の国語25か年シリーズなどを持っている場合、演習量が尽きることはないとは思いますが、果たして本当にそれだけの時間を国語に使うのかという点は留意してくださいね。個人的には、京大の国語25か年シリーズの良さは、夏~秋にかけて少し古めの過去問を雑に(時間を厳密に計らずに)たくさん取り組めるという点にある気がしており、直前期の演習量確保ではないと思っております。秋までにホンモノの京大の国語をザクザク取り組んでおきたいという酔狂な方でなければ、あんまり購入しても持て余してしまう可能性もあるなと思います。直前の国語の演習量としては、赤本掲載の7か年がデフォルトで問題ないと思います(それをやるだけでも合計14時間かかるわけで……)。

京大の国語においては特に、万能に通用するテクニックなどはなく、「(古典を含む)日本語でどれだけの幅、どれだけの深みのことを読めるか、考えられるか、表現できるか」を問うてきます。試験本番で試験問題に当たった時、どれほど太刀打ちができるかは、当日までにどれだけ日本語で読んできたか、考えてきたか、表現してきたかで勝負するしかないということです。
全体として、京大の国語を解く水準でその力を鍛えるには、京大の国語を読んで考えて書くのが一番だよということなのですが、そこに至るまでのステップを、授業や標準的な問題集、共テの勉強で踏んでいきましょうという感じでした! 当サイトもそのお手伝いをしますので、がんばりましょう~!

文系の勉強法のまとめ
1・2年生基盤となる国語力の育成の時期。授業と古典文法を大切に。問題集に取り組んでも。
3年生の夏まで:京大に特化した問題集と過去問で、ゴールを知ったうえで取り組む
3年生の秋以降共テは大事。共テ後は、どちらかと言えば質重視で過去問に取り組む

次項は理系の皆さん向けなので、文系の皆さんは「まとめ」までジャンプ

理系の皆さん

理系の皆さんの中には、「国語ガチで無理です、捨ててます」という方もいらっしゃるかもしれません。その場合、国語に関して必要以上に時間を使う必要はないと思います。でも共テ受けるでしょ? 赤本も買うでしょ? どうせやるなら最低限の点が取れるような状態にしておければ、皆さんが合格最低点スレスレになってしまった場合、国語を完全に捨て教科にしたライバルを上回れるかもしれません。
余談ですが、私の友人にも合格最低点プラス数点で滑り込み合格していた人が結構いました……笑 複数学科を志望して各学科で配点が換算される工学部などでは、最低点プラス0.数点といった受かり方をしたサークル同期もいます。その瞬間に国語で最低限取れているか取れていないかは、理系においては結構大事かと思います。

逆に、理系だけど国語も結構いけるクチのあなた、英数理のビハインドを少し補ってくれて、いざというときに国語に感謝することになるかもしれません。理系の国語は(文系に比べると結構)取り組みやすいものです。とりあえずある程度理解できて、すべての解答欄を埋められるような状態にしておければ、国語で受かるのかもしれませんよ。

1・2年生

まずは授業を大切にしてください「え~」って思われるかもしれませんが、文章を読む経験、文章を読んで考える経験、古典文法に習熟するための経験が何より大切です。
これらの経験が足りていないと、ぐらぐらの足場で京大の国語と対戦することになってしまいます。(もしかすると偶然行けるかもしれないけれど)様々な文章に対応できる状態とは言えません。どんな文章が出るかわからない受験ですので、「実力をつけて様々な文章・問題に対応できる確率を上げておく」ことはめちゃ大事です。

特に古文!!! 理系の皆さんは古典文法がボロボロのまま学年を上がってしまうことが多いです(過去での塾での指導経験による)。理系の京大古文は、正直なところ読めれば最低限書けます。ただ、共テよりも課題文が短いため、描写の密度が高い・描写の空白がある(共テほど詳細な説明的ではない)文章であることが多く、そのような文章を読む際に大事なのが古典文法なわけです。
活用を覚えましょう。助動詞を覚えましょう。授業で扱う古文はすべて品詞分解をしましょう。そのうえで逐語訳をしましょう。品詞分解ができないところは先生に聞きましょう。これを低学年のうちからやっているだけで、理系としては相当古文ができる人になれます。その先に共テがありますし、京大の理系古文もあります。割と古文ができる理系になりましょう!

古文の力をつけたい場合、学校で使っている文法書を使い込むのが一番大事なのですが、追加で問題集などに取り組むやる気がある場合、「古文読解演習ドリル」や「古文POLARIS」などがおすすめです。

留意いただきたいのは、これらの問題集を使う場合も、手元には学校の文法書を開いておくことです。解説を読むときは必ず当該の文法事項のページを開いてほしいですし、何なら問題を解いている最中でも、不安な文法事項が出てきたら文法書を見ながら解いてもいいと思います。それで品詞分解ができること、逐語訳ができることが何より大事です。

1~2年生の現代文に関しては、学校の授業の内容を理解できていたり、模試の見直しなどができていればまあ大丈夫ではあります。難しい文章に慣れておきたい人は、「上級現代文」などに取り組んでみるのもおすすめです。

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これは私が大学生~大学院生の頃に働いていた塾で、高校生に国語の指導をする際に使っていた問題集ですが、一緒に進め、解説しながら「どう考える・書く・選ぶのが妥当か」という議論をしていました。付属の本文・設問解説も丁寧なのと、基本的なハウツーも含まれているので、低学年の間に週1題などゆっくり進めていくのもよいかもしれません!

3年生の夏まで

高3になり、京大を受験する意思が変わっていないのであれば、4月~6月の間に何かしらの国語的補強を行いましょう。例年、6月になれば最新の赤本が発刊されますが、その手前ということです。
上述した「上級現代文」にチャレンジしてみることや、国語の定期テストでいい点を取ること、模試の復習をすることなど、いろいろ可能性はあります。とりあえず、ほかの人より「国語チョットデキル」状態にはしておきたいですね!

また、国語の得点を伸ばしたいという意識がある場合、「世界一分かりやすい」シリーズに取り組んでみるのも手だと思います。私は比較的国語ができたので国語はやっていなかったのですが、「京大の英語」「京大の文系数学」にはお世話になっていました。これも赤本前のステップとしては良いかと思います。「世界一わかりやすい」とかいう謳い文句はそんなに好かん高校生でしたが、背に腹は代えられんと思いまして……笑 ただ理系の皆さんなら、このシリーズも英・数・理に取り組んだ方がいいかもです。笑(下記のリンク先の関連商品に出てきます!)

さて、6月になって最新の赤本が発刊されたのであれば、収録されている「一番古いもの」か「最新から1年古いもの」で、どちらか好きな方を時間無制限で解いてみるのをおすすめします。こうすることで「こんなことをしなければならないのか」ということがわかります。どひゃ~って感じですね! その際には当サイトの解説もぜひ読んでみてください。きっと皆さんの考えを進める一助となれるはずです。

その結果、国語は最低限解けている印象を持つのか、ガチで何もできなかったのかによって、高3の夏の過ごし方は多少変わるかと思います。この時点で最低限解けた(もしくは手ごたえがあり、最低限解けるようにはなりそうな)場合は、夏の過ごし方は英・数・理中心でよいのではないかと思います。一方で、ガチで何もわからんかった場合は、このままだと少なくとも共テでコケます。ちょっと腰を据えて国語をやりましょう。古文なら上述した問題集が良いと思いますが、現代文はいったん(「上級現代文」のような記述を含む問題集ではなく)下記のような共テ向けの問題集でもいいと思います。

3年生の秋以降

共通テストの対策をがんばらないといけなくなる11月~12月が来るまでは、上述した各問題集を週1題~2週に1題ほど進めていくのが良いかと思います。(これは国語に限らず)「世界一分かりやすい」シリーズなどの京大特化の問題集をやっている場合は、共テ対策が本格化する前に1周は済ませておきましょう。
ただ、国語は1問にかかる時間が大きく、取り掛かるまでの精神的コストも大きい(腰が重い)ので「余裕があったらやろう」と思っていては全然進みません(経験アリ)。そのため、例えば「土曜日の午前に1問やる」「隔週の日曜日の午前にやる」など、概ねのルールを決めておいた方が良いかと思います。

共通テストの対策が本格化したら、正直なところ共通テストの対策にある程度集中した方がいいかもしれません。共テでいい点が取れるというのは、基本的な現代文~古典の読解力をつけられているということです。それは京大の国語でも必ず役に立ちますので、共テ対策は怠らないようにしましょう。
「受けたい学部・学科で、共テ国語よりも個別試験の国語の方が配点が大きいんだったら、二次試験の対策した方がコスパよくないですか?」といった声が聞こえてきそうですね。共テができないで京大の国語ができるかいな(できません)。国語力ってそんなに簡単に切り分けられるものではございません。
特に京大の国語ともなれば、さまざまな文章を読めること、考えられること、表現できることが必要です。共テの問題は(特に本試験の問題は)よくできとる。たくさん演習して、「どうしてそうなるのか」をたくさん考えてください。本サイトの解説も、最近の共テはほぼすべて網羅しておりますので、私の考え方もその一助となればと思います。

ただし、他の教科とのバランスは各位考えてください。苦手、得意、志望学部によってどの科目に力を入れるかは変わるかと思います。私は文系ですが、数学が壊滅的にできなかったので、数学で大コケしないようにやや厚めにやりつつ、とはいえ数学で高得点を取るのは難しいと思っていたので、英国社理でバランスを取ろうとしていました。
その結果、数Ⅱ・Bは48点/100点とほぼ大コケ、国語は189点/200点だったのですが、英語は筆記・リス計245点/250点、日本史100点/100点、理科基礎97点/100点など、他の科目に助けられました。国語のサイト運営者なのに国語の得点率が比較的低いって? う~ん。でも国語が一番好きなんです信じてください!

共テを終えたら、ガチのマジで過去問+京大特化の問題集の2週目以降などに取り組んでいきましょう。量をやることも大事なのですが、特に国語は「その1題をやったことで、どのような新しい発見があったか」は自分の中で言葉にしながら進めていった方が良いかと思います。例えば、時間を計って取り組んだ後に、自分の解答を再検討する際に、「なぜこのような解答の方が妥当か」が理解できれば、それを書き込んでおくなどです。自分の解答を再検討するために有効な方法は以下の通りです。

  • 自分の解答と赤本の解答を比較し、赤本の解答に入っていて自分の解答に入っていない要素は何かを明らかにしたうえで、該当する内容が本文のどの箇所にあるか探し、本文の論理展開上、その内容が解答に含まれていた方がいいのかを考える
  • 自分の解答と赤本の解答、旺文社や各予備校の解答、本サイトの解答などを相互に比較し、どのような要素が最も大事なのかを考える
  • (学校がOKの場合)国語の先生に添削してもらい、添削内容について先生と議論する

このように検討を深めるプロセスを、赤本に収録の7か年分できていれば、対策としては十分かと思います。2周目以降をやる必要があるかと言えば、理系の皆さんにとっては不要かと思います。国語よりも英数理の2周目を優先してください。
とはいえもちろん意味がないわけではなく、大問一を中心に、記述量が四~五行になる設問だけをもう一度時間を計らずにやってみるなどはおすすめです。記述量が二行~三行の設問は解答の核が絞られることが多いので再トライしても新しい発見が大きくないかもしれないのですが、記述が多い設問は内容のブレが出てくるので、再度取り組んでみるのもいいかもという感じです。

京大の国語においては特に、万能に通用するテクニックなどはなく、「(古典を含む)日本語でどれだけの幅、どれだけの深みのことを読めるか、考えられるか、表現できるか」を問うてきます。試験本番で試験問題に当たった時、どれほど太刀打ちができるかは、当日までにどれだけ日本語で読んできたか、考えてきたか、表現してきたかで勝負するしかないということです。
全体として、京大の国語を解く水準でその力を鍛えるには、京大の国語を読んで考えて書くのが一番だよということなのですが、そこに至るまでのステップを、授業や標準的な問題集、共テの勉強で踏んでいきましょうという感じでした! 当サイトもそのお手伝いをしますので、がんばりましょう~!

理系の勉強法のまとめ
1・2年生基盤となる国語力の育成の時期。授業と古典文法を大切に。弱点の補強は必要。
3年生の夏まで:京大に特化した問題集と過去問で、ゴールを知ったうえで取り組む
3年生の秋以降共テは大事。共テ後は、どちらかと言えば質重視で過去問に取り組む

まとめ

ということで、今回は京都大学の国語に関して、その傾向と対策、具体的な勉強法を見てまいりました。結局のところ、小手先のテクニックではあんまりどうにもならんという結論になってしまい恐縮ですが、そうなんだから仕方ない。一つ一つの「読む」「書いてみる」「自分の解答を検討する」経験が、本番の力となってくれるものと思います。

本サイトも、そのような「書いてみる」「自分の解答を検討する」といった皆さんの経験をサポートできればと思います!
国語の解答例・解説では、赤本とは異なるオリジナルの記述解答例と部分点、その考え方をびっちり書いています。「自分の書いてみた解答」「赤本の解答例」「本サイトの解答例」を見比べてみて、どのような書き方が妥当なのか、自分なりに考えてみてください。模範解答が公開されていない以上、私の解答例が満点であるとは限りませんので、私よりも良い解答を皆さんが作ってくださり、「なぜその解答のほうが良いのか」を説明できるのであれば、本サイトも作った甲斐があったなあと思います。
また、途中にも書きましたが共通テストの国語の解説もしております! 全ての設問に関して、不正解の選択肢の理由をいちいち説明しています。こちらもご活用ください。

皆さんにとって役に立ったのであれば、お友達や後輩さんにもご紹介いただけると大変うれしいです! ページ下部のシェアボタン、もしくは「ことほぎ 国語」で検索してもらってください!

ではでは、皆さんの国語がうまいこといくことと、国語も悪くね~じゃんと思ってくださる方が増えてくれることを祈って。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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