大学入試センター試験国語2018本試[1(評論)]解説

目次

解説

問1

(ア) 意匠 / ①高尚 ②巨匠 ③交渉 ④昇格 ⑤抄本
(イ) 踏み / ①急騰 ②登記 ③踏襲 ④陶器 ⑤搭乗
(ウ) 乾いた / ①緩和 ②歓迎 ③果敢 ④干拓 ⑤乾電池
(エ) 摂理 / ①切断 ②折衝 ③窃盗 ④雪辱 ⑤摂取
(オ) 洗練 / ①旋律 ②洗浄 ③独占 ④変遷 ⑤潜水艦

問2 正答②

直前の「世界は多義的でその意味と価値はたくさんの解釈に開かれている」が割とそのまま理由になっているかと。同じ「講義」であっても、ある人にとっては空気の震え、ある人にとっては暗記の対象であり、同一のものごとに対する解釈は多様だという点を「多義的」としています。第四段落に続くように、「後でテストをする」という教員の宣言は、その多義性をある程度絞り込みます(もちろん、だからと言って必ずしも講義の内容を暗記の対象としない人もいます。単位取得がどうでもいい人とか)。このように、同じ講義であっても人によって受け止め方が違ったり、変わったりするという点を捉えていく必要があります。

選択肢の吟味

①「学習の場における受講者の目的意識と態度は、授業者の働きかけによって容易に変化していくものであるから」が△です。ちょっと選択肢として言及の範囲が限定的すぎます。あくまで講義は一例であり、講義(という日常的なもの)でさえも不変ではない(つまり、同様に他のさまざまな場面も不変ではない)ということが述べられていますので、「学習の場」に限定するのはやや局所的すぎます。

②正答です。「私たちの理解する世界は」という言及に広げており、その一例として講義の場もあるという形ですね。

③「授業者の教授上の意図的な工夫は、学生の学習効果に大きな影響を与えていくものであるから」が△です。こちらも①と同様に、主題が「教授上の工夫」「学生の学習効果」に限られてしまっており、言及が限定的すぎます。

④「私たちを取り巻く環境は、多義性を絞り込まれることによって初めて有益な存在となるものであるから」が△です。あんまりそういうことは言ってないんじゃないかな〜と思います。本文からして、多義性を絞り込むことはことは観測される事象であって、「有益になる」というような書かれ方はされていないかなと思います。

⑤「特定の場におけるひとやモノや課題の間の関係は、常に変化していき、再現できるものではないから」が△です。本文で述べられているのは場面の解釈の多様性による、多様な可能性という話ですので、常に変化という話ではありません。

問3 正答⑤

第十段楽にある通り、「アフォーダンス」「モノから見て取れるモノの扱い方の可能性」です。モノはその大きさや形状から、「こういう風に扱うことができるよね(および普通はこういう風に扱うよね)」、「こういう風には扱えないよね」がふんわり定まります。ただし、可能な場合は「こう扱ってはならない」とはなりません。この隙間をちゃんと説明できているものを選びましょう。

選択肢の吟味

①「各自の判断に任されている」が×です。アフォーダンスは人の側が扱い方を決めるだけでなく、モノの側もある程度扱われ方を規定しているという話になりますので、人の判断だけに寄り過ぎています。

②「デザインが変わると無数の扱い方が生まれる」が△です。どちらかと言うと「デザインが変わるとそのデザインに合わせた扱い方に気づく」と言った感じが適切でしょうか。

③「ものの見方やとらえ方を変えることの必要性を実感する」が△です。本文該当箇所では、あんまり「必要性がある」のような価値判断的なことは言っていません。

④「立場によって異なる世界が存在している」が△です。これもモノの側から離れて人の側に寄りすぎています。

⑤正答です。湯飲み茶碗に持ち手をつければ、異なる扱い方(指に引っ掛けて持つ)が出来ることに気づきますが、必ずそうしなければならないというわけでもありません

問4 正答③

傍線部にある「このこと」は「人間は言わば人間が『デザインした現実』を知覚し、生きてきたということ」です。人間は(本文における)「デザイン」つまり「対象に異なる秩序を与えること」を通して、現実を変化させてきました。そうしてまた「デザインされた現実」を知覚し、また別のデザインを重ねていきます。また、このデザインは文化および人によって傾きが異なるため、逆に言えば人間を理解するうえでは、「デザイン」そのものや「デザインされた現実を人間が生きていること」を意識することが有用であるという主張です。

選択肢も長いので、しっかり消去法で外していきましょう。

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