解説
ご留意
選択肢の吟味において、「×・△・?」を選択肢の該当箇所に付けていきます。×は「これはちゃうやろ」、△は「ちゃうかもしれん」、?は「びっみょ〜」って感じです。結局は△と?がついた箇所の吟味となることがほとんどです。
あと、私が解答作成前に解いて間違えたところは正直に言います(かなしいけど)。ちょっとご参考にください。
問1
(ア)促進 ①結束 ②目測 ③捕捉 ④自足 ⑤催促
捉えると促すがややむずいです。
(イ)健康 ①小康 ②候補 ③更迭 ④甲乙 ⑤技巧
「小康」と「更迭」がやや馴染みの薄い語かもしれません。
(ウ)権限 ①棄権 ②堅固 ③嫌疑 ④検証 ⑤勢力圏
どちらも権利に関わる語なので比較的わかりやすかったかも。
(エ)偏って ①編集 ②遍歴 ③返却 ④偏差値 ⑤変調
「偏在」と「遍在」はよく出ます。意味はほぼ反対なのに。
(オ)頑健 ①対岸 ②主眼 ③岩盤 ④祈願 ⑤頑強
頑固な感じですね。
問2 正答②
間違えましたが、あんまり納得いってない設問です。私は④を選びました。
選択肢を見る前に、レジリエンスと「回復力(復元力)」および「サステナビリティ」との間にある違いについて整理します。
「回復とはあるベースラインや基準に戻ること」である一方、「レジリエンスでは、かならずしも固定的な原型が想定されていない」「絶えず変化する環境に合わせて流動的に自らの姿を変更しつつ、それでも目的を達成するのがレジリエンスである」とあります。回復は、「戻るべき姿を定め、それに戻そうとすること」であり、レジリエンスは「動的に変化しつつ発展成長することを目指す」ものだとわかります。
また、サステナビリティは「唯一の均衡点が生態系のなかにあるかのように期待されている」一方で、「レジリエンスで目指されているのは、健康なダイナミズムである。レジリエンスには、適度な失敗が最初から包含されている」とされています。ここで言うサステナビリティは「安定したこの状態が持続するようにしようね」であり、レジリエンスは「時々はぐらぐらしてもいいし、全体的に動きながら発展していこうね」です。
選択肢の吟味
①「回復力やサステナビリティには基準となるベースラインが存在しないが」が×です。全然反対のことを言っています。
②正答です。が、「レジリエンスは環境の変化に応じて自らの姿を変えていくことを目指す」に私は△を付けたので間違えました。レジリエンスが目指すのは「自らの姿を変えていくこと」ではなく「自ら姿を変えつつ成長発展すること」じゃね?って思ったので……。う〜ん。これはちょっとわからないです。
③「回復力やサステナビリティは環境の変動に応じて自己を更新し続ける」が×です。「環境の変動に応じて自己を更新し続ける」はレジリエンスの説明になってしまっています。
④私はこれを選びましたが間違いのようです。考え直しましたが、「回復力やサステナビリティは生態系の中で均衡を維持する自然を想定する」が?なのかもしれません。回復力やサステナビリティが想定するのは「戻るべき・持続すべきベースラインや理想状態」であって、「均衡を維持する自然」ではないということでしょうか? う〜ん。イマイチ納得しきらん。それとも、「レジリエンスは均衡を調整する動的過程として自然を捉える」が違うんでしょうか。レジリエンスに「均衡を調整する」と言うのは確かにちょっと違う気がします。
⑤「レジリエンスは自己を動的な状態に置いておくこと自体を目的とする」が△です。レジリエンスの目的は、動的に変化しつつ成長発展することです。じゃあ②も×なんじゃね?と思うのは私だけでしょうか。
問3 正答③
「脆弱性」がレジリエンスにおいてどのように重要なのかを考えます。基本的には同段落の傍線部より後の箇所です。「脆弱性とは、変化や刺激に対する敏感さを意味しており、このようなセンサーをもったシステムは、環境の不規則な変化や攪乱、悪化にいち早く気づける」とあります。問2で見たように、レジリエンスは環境の変化に合わせて動的に変化しながら成長発展を目指すものです。よって「環境の変化」に敏感である必要がありますが、「脆弱性」はそういった環境の変化に対する敏感なセンサーになるため、レジリエンスにおいて大切だ、ということですね。
選択肢の吟味
①「脆弱性は、被支援者が支援者にどれだけ依存しているかを測る尺度となる」が△です。脆弱性の説明が本文と異なります。
②「脆弱性は、変化の起こりにくい環境に変化を起こす刺激として働く」が×です。そのような記述はありません。
③正答です。上述した内容に沿っています。
④「(脆弱性は)人間と環境の双方に対応をうながし、均衡状態へと戻るための重要な役割を果たす」が△です。
⑤「脆弱性は、人の回復力が不十分な状態にあることを示す尺度となる」が△です。脆弱性に関する説明から外れていますし、「回復」の方に主眼があるのも全体的に良くない感じです。
問4 正答②
なんか微妙な物言いで要領が掴みづらいですが、本文の記述に沿っていくことを意識し続けながら選択肢を弾いていく感じになると思います。
傍線部直後が「すなわち」ですので、後ろを読んでいきましょう。ただ、「すなわち」直後の一文が言い換えになっているというよりは、「すなわち」以降の部分が全体として「すなわち」より前の一文の言い換えになっていると捉えた方がわかりよいです。
「福祉の目的」は「変化に適切に応じる」ための「柔軟な適応力を持てるようにすること」です。そして「福祉」は「その人のニーズを充足すること」であり、「ニーズを充足するには(中略)自分自身でそのニーズを能動的に充足する力を持つ必要がある」とあります。こういった箇所に「レジリエンス」はよく働くということですね。
選択肢の吟味
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