【教員か民間企業か迷う人向け】教育系の就活を考える

こんばんは。教員免許を持ちつつも教育系民間企業で働いているジョン(@john_kotohogi)です。

今回は、私が就活のときに考えたこと・おこなったことをもとに、教育系の就活について考えてみたいと思います。

始めに述べますが、教員がブラックそうだから民間にしたという単純な話にするつもりはなく、「教員はブラックそうなのは承知したうえで、それでもまだ教員と民間で迷っている」という人向けに、考える視点を差し上げられればと思っています。

目次

大別すると「教員か民間か」となることが多いですが

教育系で就活を考える人は、「新卒から教員になるか、一度民間で働く(つもりで行く)か、ずっと民間で働くか」という岐路に突き当たることが多いと思います。

私が就活をしているときに教育系民間企業で働いている方から伺った話ですが、その判断の際の観点の一つとして、「子供(学習者)からの距離」と自分のモチベーションを突き合わせて考えることを教えていただきました。

学習者に最も近いのは、言わずもがな教育現場と呼ばれる学校の先生です。
一方、最も遠いと思われるのは、教育に関わる中央省庁であり、文部科学省がその中心かと思います。

現場から離れれば離れるほど、学習者の顔は見えづらくなりますが、多くの学習者に影響を及ぼす立場となります。単に職種や業務内容で捉えるだけでなく、このように学習者との距離でも捉えると、自身が身を置きたいポジションを考えることができるかもしれません。(下図参照)

教育にかかわる仕事のイメージ。これ以外にもいろいろあると思いますが、ひとまずイメージとしてお考えください。

教育に関するモチベーションがどこにあるか

上述のように、教育に関わる仕事は学習者との距離からも考えることができます。そして、自分が働くにあたってモチベーションの源泉となるのはどこにあるのかを考える必要があります(これが「自己分析」)。

顔が見える学習者と向かい合うことにモチベーションの源があるか、はたまた顔は見えないかもしれないけれど自分の仕事が多くの学習者に影響を与えるかという感じでしょうか。

私は、被教育者と直接触れ合えることにモチベーションを感じる側ですが、大学〜大学院時代まで5年半ほど塾講師として働く中で、ここらで一度被教育者からちょっと離れるのも、自分のその後の教育に関する向き合い方においてプラスに働くのではとも思っていました。

そこで、結局教員採用試験を受けず、民間就職に集中してやっていくことにしました(正直、教採の勉強がヤだったというのもなくはないです……笑)。

就活どうだった?

私は大学院にいたので、M1の夏頃からマイナビ・リクナビに登録してインターン参加など始め、じわじわ就活っぽいものをスタートさせました。

当初は(教育に近いかなと思って)人材系の会社のインターンなども参加しましたが、そんなに楽しく思えませんでして……やっぱり自分は教育系で行こうと確かめることができました(これも自己分析)

受けていたのは大別して以下のような企業です。

  • 教育機関(高校・大学・専門学校など)にサービスを提供する会社
  • 教科書制作会社
  • 塾・予備校向けにサービスを提供する会社
  • 個別指導塾等の非講師採用(いわゆるマネジメント側)

就活を進める中で気づいていったこともいくつかありました。

◎教育機関にサービスを提供している会社は意外とたくさんある
◎教科書制作会社は出版にも近く、出版〜教育に横断して関心がある人には合いそう
◎塾・予備校講師はなんか違うなと思っていた(教える仕事をするのなら教員になった方がいいなと感じていたため)

そしてM1の終わりごろに、夏インターンから選考に進んでいた(割と気持ちをかけていた)企業に落ち、自身の教育に対する言語化を改めて痛切に省みました(これが一番の自己分析)(この頃が一番大変だった)。

そうして自分の教育に関する軸として、以下の2点を挙げるようにし、志望動機を聞かれた際には伝えるようにしました。

①高校生の進路選択を前向きなものにしたい
きっかけ:塾で働いていて、高校生の進路について一緒に考えて

②教育現場で働く人の手伝いをしたい
きっかけ:教育実習で教員の働き方を見て

話す時は、「2点あります→それは①と②です→それぞれきっかけがあり、①は〜〜。そして②は〜〜。これら2点の課題感を、御社で〜〜というように社会に還元できると思っています。」

そして、志望動機以外の質問についても、これら2点から広げる形で回答することが多かったと思います。ある程度しっかり自分で考えた結果なので、比較的中身のある回答としやすい気がしました。

このように、自分の課題感とモチベーションを伝わりやすく言語化するために必要なのが自己分析であり、「御社で〜〜というように実現できると思います」というマッチングを考えるために必要なのが企業分析なんだなぁと、就活終盤にして思ったわけです(遅い)。

それ以降はここぞという面接も落ちることなく、最終的に今の勤め先を含む2社から内定をいただき、それぞれの社員さんとコミュニケーションを取りながら、最終的な入社先を選びました。

実際働いてみてどうよ

今は営業職をしていますが、教育に関する視野は間違いなく広がったと思います。1つの学校ではなく、複数の教育機関の方々とお話をする機会がありますが、やはり今までの自分の教育観は自分が過ごしてきた教育環境に限られたものだったんだなぁと感じ、反省しています。

例えば、少子化により進学に関する進路選択は学力競争ではなくマッチングの世界になりつつあります。いかに高校生が自分の軸を持ち、自分に合う・納得できる進路を選べるか? それを教育者はサポートしなければなりません。そして高等教育機関もそれに合わせ、どういう教育を行うか、学生をどのような状態にして送り出すかを言語化しなければなりません。

世の中には、それに向けてがんばる高校の先生や、素敵な教育を行う高等教育機関があるということ、逆もまた然りということを感じながら、教育に関する経験値を貯めさせていただいております。

同時に、売り上げの数字を追うために頑張るというのはあんまり性に合ってないなとも思っていますが、まぁ営業職なので仕方ない……笑

ただ、時々高校生に直接会う機会があると、やっぱり教員も……いいよね!って思います。笑(私のモチベーションは被教育者との触れ合いにあるので……)

これからどうするの

まだどこかのタイミングで教員になる可能性も否定できませんが、しばらくは今の会社で働いていくと思います。

今どき教育関係でも転職・中途はあるよね〜の雰囲気が強いですし、まぁ〜その時にえいやと考えればいいかと思ってます。笑

教育関連で就活を考えている人の少しの参考となれればこの上ないことです。また就活の話も書くかもしれません。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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