大学入学共通テスト 2024本試 国語概説

こちらは2024年度大学入試共通テスト本試験 国語の全体概説速報です。

本サイトの運営者(京大文学部大学院卒の国語教員免許保持者(ただし教員ではない))ががんばって解いた結果、こんな風に思いましたということを書きます! 自分が間違えたところって簡単だったのか難しいところだったのかを何となく感じてください。

目次

大問1(評論)

渡辺裕『サウンドとメディアの文化資源学――境界線上の音楽』より。イメージしづらいほど観念的というわけではないですが、論の段組みがしっかりしているだけあって、そのプロセスをしっかり厳密にとらえきれていないと間違える設問も複数あったように思います(私は間違えました)。

各設問の難易度(かなり主観)

問1 (ア)まあいける (イ)まあいける (ウ)まあいける (エ)ともすると落とす (オ)私は落とした(ごめんなさい)

問2 ちょっと難しいけど合わせたい

問3 割と難しいのではないでしょうか(私は落としました)

問4 割と難しいのではないでしょうか(私は落としました)

問5 落ち着けば大丈夫なので合わせたい

問6 (i)まあいける (ii)私はめちゃ悩んだ(合ってた) (iii)ちょっと難しいけど合わせたい

各設問の詳細な解説はこちら

大問2(小説)

牧田真有子「桟橋」より。心情描写は全て丁寧に説明してくれているわけではないものの、言動からかなり豊かに読み取ることができる印象でした。また、比喩やセリフが秀逸で、個人的には読んでいてかなり楽しかった文章です。設問は心象の機微を的確に読み取っていかないといけないものが多く、小説が苦手という人にとってはちょっと難しかったかもしれません。

各設問の難易度(かなり主観)

問1 (ア)知らなかった(私は落としました) (イ)まあいける (ウ)知らないと難しい

問2 それほど難しくないので合わせたい

問3 ちょっと難しいけど合わせたい

問4 ちょっと難しい

問5 ちょっと難しい

問6 それほど難しくないので合わせたい

問7 (i)ちょっと難しいけど合わせたい (ii)割と難しいのではないでしょうか

各設問の詳細な解説はこちら

大問3(古文)

『草縁集』所収の「車中雪」より。ところどころ何を言ってるかわかりづらい箇所がありましたが、全体的な流れを取っていくことはなんとかできそう。後半の設問中の解説文から、課題文前半の内容も含めて理解し戻すことが可能な部分もあり、理解が追い付かない場合も問題を解き進めていく意識が大切だったかもしれません。

各設問の難易度(かなり主観)

問1 (ア)知らないと落とす (イ)まあいける (ウ)まあいける

問2 それほど難しくないので合わせたい

問3 ちょっと難しいけどがんばったら合う

問4 (i)難しくないので合わせたい (ii)それほど難しくない (iii)ちょっと難しい

各設問の詳細な解説はこちら

大問4(漢文)

杜牧「華清宮」ほか。漢詩(七言絶句)を中心に、それにかかわる内容の資料(短めの文章)が四つ出題されました。各文章の内容はそれほど難しくないものでしたが、基本的にいくつかの資料の内容を組み合わせて解いていく問題ばかりだったので、なかなか手間取った人もいたのではないかと思います。

各設問の難易度(かなり主観)

問1 難しくないので合わせたい

問2 (ア)まあいける (イ)知らないと難しい(私は落としました) (ウ)まあいける

問3 割と難しいけど合わないことはない

問4 ちょっと難しい

問5 ちょっと難しいけど合わせたい

問6 ちょっと難しい

各設問の詳細な解説はこちら

全体的な所感

個人的には結構難しかったのではないかなと思っています。各予備校の分析としては「やや易化」とのことなのですが、私は去年の共通テストよりも一発解きで点が取れませんでした……。これで易化ってまじですか。

本番として解いた皆様。間違えた問題が難しそうな問題だったのであれば、そんなに気にしなくても大丈夫かと思いますし、大学個別試験に向けての戦略を立てる方に意識を向けていっていただければと思います。

今のところ京大が4年分と東大が1年分しかありませんが、個別試験のオリジナル解答例と解説も公開しています。かなり力を入れて解説していますので、京大・東大志望の方がもしいらっしゃればご参考にください。

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2024年度共通テスト国語 各設問の詳細な解説まとめ

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